コンテンツ CONTENT

子宮頸がんとは?早期発見が大事な理由!

子宮頸がんとは?早期発見が大事な理由!

子宮頸がんは成人女性が罹病するがん疾患では、乳がん、大腸がん、肺がん、胃がんに次いで5番目のがんです。
このがんは名前の通り子宮頸部にHPV(ヒューマン・パピローマ・ウイルス)により発症致しますが、一般的な女性にとって誰でも罹患する可能性が有り、年間2万人の方が罹病され、約3千人の方が亡くなっています。

がんは早期発見し、適切な処置を行えば治る病気です。子宮頸がんも例外ではなく、初期段階で発見した場合の子宮頸がんの5年生存率は95.7%との数字も有ります。

子宮頸がんとは??

子宮頸がんは男性が持っているHPV(ヒューマンパピローマウイルス)の持続感染により、その名前の通り膣から子宮に繋がる入口の子宮頸部に発生するがんです。
一般女性にとって乳がん、大腸がん、肺がん、胃がんに次いで5番目に位置する身近ながんで誰でも感染する可能性が有ります。

一般的には男性との接触によりHPV感染をしても90%程度は免疫等により体外に排出されます。しかし、10年程度の持続感染により発症するリスクが高くなると言われております。
従来は40才~50才台の発症例が多かったのですが、最近では初体験の若年化やワクチンの未接種年代の存在から若年化の傾向が見られ、25才から35才の発症例が増えてきております。

尚、HPVには200種類を超える型があります。
全ての型が子宮頸がんの原因になるのではなく一般的にはハイリスク型に分類される13種類(16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、68)との感染が問題となります。
良性病変であるイボやコンジローマの原因となる2種類(6,11)との感染もよく見うけられます。 

このHPVの持続感染により、CIN(子宮頸部上皮内腫瘍)やAIS(上皮内腺がん)等がんになる前症状を経て子宮頸がんになります。
この状態を子宮頸部異形成と呼びます。
残念乍らこの状態では出血やおりもの、出血の症状は見られず、気が付かないのが一般的です。  
異形成も程度により軽度異形成、中等異形成を経て高度異形成に進み、高度異形成の方の約20%の方が子宮頸がんに進行します。 

子宮頸がんの症状

初期ではほとんど自覚症状が認められませんが、症状の進行により性器からの出血が見られる様になります。
月経と区別がつきにくいですが、月経時ではない時や閉経後の性器からの出血がみられる様になると要注意です。がんの進行により性交時の出血が見られる様になり、出血頻度が増えます。
周辺臓器への浸潤に至ると頻尿、排尿障害、排便障害を起こしますし、下腹部痛、腰痛、下肢痛が起こります。

子宮頸がんの検査方法

成年女性は市町村の住民検診や職場の検診か、個人で産婦人科を訪問し、検診台に上り、医師採取により子宮頸部の細胞を取り、まず細胞診により判定して貰う事が一般的です。
只、市町村では現在HPV検査(PCR検査)からのスタートも準備中です。
尚、多忙な方や近くに産婦人科がない方、産婦人科で検査台に昇りたくない方には当社で販売しております
細胞診、HPV検査キットにより簡単に好きな処で好きな時間で郵送検査が出来ますよ。

その後細胞診若しくはHPV検査の結果、残念ながら正常ではなかった方は精密検査が必要です。
まず検査台に上がり、膣を開く膣鏡により子宮頸部がよく見える様にした後、コルポスコープという拡大鏡で子宮頸部の入り口を観察し、病巣が有りそうな処から細胞を取り病理診断を行います。

子宮頸がんの予防法

予防法としてはワクチン接種が一番です。
初体験前の段階でワクチン接種を行えば、感染リスクは無くなります。
現在の日本ではワクチン接種がようやく再スタートした状況で、言わばワクチン未接種世代が子宮頸がん適齢期に突入している状況です。
ワクチン接種が行われている諸外国では明らかに子宮頸がん撲滅傾向が見られます。

パートナーがいる生活を過ごして居られる皆様にとってHPVによる子宮頸がんの感染リスクは避けられません。
只、HPVに感染しても90%程度は免疫等により体外に除去されますが、持続感染して行く中でHPVにより子宮頸がんが発症して行きます。

まず、ご自身が子宮頸がんに罹患している事を調べると同時にパートナーがHPVに罹患しているかどうかを調べる必要が有りますね。
もし、パートナーがHPVに感染しているならばコンドームの使用等によりHPV感染のリスクを避ける必要が出て来ます。

子宮頸がんの治療法

もし、子宮頸がんに罹病しているとの判定がでた場合は子宮頸がんの状況により治療方法は異なって参りますので、産婦人科医にご相談頂けたらと思いますが、外科療法、化学療法が一般的です。

外科療法:前がん状態の高度異形成や上皮内がん、Ⅰ期・2期子宮頸がんでは手術による患部の切除が一般的です。患部の状態により子宮頸部、子宮全体の切除が行われます。具体的には円錐切除術、単純子宮全摘出術、準広汎子宮全摘出術、広汎子宮全摘出術、広汎子宮頸部摘出術が有ります。

化学療法:転移した進行がん若しくは再発したがんに対し細胞障害性抗ガン薬、分子法的薬の投与が行われます。

子宮頸がんの検査をして早期発見しよう!

がんは早期発見すれば治る病気です。

特に子宮頸がんはがん化するまで自覚症状が殆どなく、初めて婦人科を訪問したのが妊娠に気が付いた時で、検査により子宮頸がんと判明し途方にくれる方がおられるとの話も聞いております。
この様な悲しい経験を避ける為にも、男性経験が発生したら、定期的な検査により常にご自身の子宮の状態を確認する事が必要です。
がんは早期発見による治療により治る病気ですし、子宮も守られます。結果出産迄漕ぎ着ける事が出来た方々もたくさんおられますよ。

本来の予防方法としては男性経験がない、若年時のワクチン接種が一番ですが、日本ではワクチン接種に関する忌避傾向が強く、特にここ10年間ほとんど接種されておりません。
この為ワクチン接種を行っていない方々の中で25才から35才の方の罹患率が高くなっており、従来の35才から40才の方々が多く罹患された状況から比べ若年化の傾向が顕著に出て来ております。
この様な傾向も踏まえ、早くご自身の状態を確認する必要がある事ご理解頂けると思います。まず検査をして早期発見しましょう。

大切な贈り物心を込めて包装します